「ころもがわ地史ロード」で地層と化石を観察
10月14日(水)、6年生が地層と化石の観察をしました。
この授業の講師は、里小編集長でした。
そのため、今回のブログはちょっと内容が濃いめです(笑)
あいにくの雨の中でした。
「ころもがわ地史ロード」と名付けられたこの道路は、山を切り崩して開かれた道路のため、路肩に地層を見ることができます。
しかし残念ながら、近年は草木が生い茂り、観察できる場所が限られてしまっています。
旧衣川村のころに、こうした案内板が6か所設置されました。
約1kmの坂道を上っていくと、およそ2000万年前の古い地層から新しい地層へと、順番に見ることができます。
勾配のある坂道なので、雨の中、レインコートを着て上っていくのはかなりつらいです。
そこで、今回は頂上から坂道を下りてくることにしました。
そのため、新しい地層から古い地層へと、時代をさかのぼるように眺めることになりました。
坂道の頂上付近では、ゾウの足跡化石が発見されました。
現在はこのように、路上にその痕跡が記されています。
250万~70万年前に生きていたアケボノゾウの足跡と同定されています。
足跡が複数あり、小さいものもありました。
「これ、子どものゾウの足跡じゃない?」と予想する声がありました。
「親子連れだったのかも。」
子どもたちの想像が広がっていきました。
では親子連れのゾウの群れが、どの方向に歩いて行ったと思う? という問いに・・・
「あっちに行ったんじゃない?」
「いや、こっちだと思うよ」
子どもたちは、ゾウの群れが生きていた当時の光景を思い描いていました。
さらに坂道を下ってくると、衣川地域の田園地帯を眺めるポイントがありました。
何万年もかけて、衣川がこの地域を削って、山と谷をつくり、沖積平野をつくっていったことを確認しました。
そして、いよいよ化石が見られる地層に到着しました。
1600万年前に、海底に堆積した地層です。
化石がどんな様子で地層の中にあるのか、みんなで確認しました。
そのあと、思い思いに化石を探しました。
雨でぬれているので、はじめは見つけづらそうでしたが、慣れてくると「これもだ!」と次々に発見できていました。
運が良ければ、サメの歯の化石が見つけられるかも?!
ただし、道路の保全のため、地層を崩すことは許されていません。
(このブログを見て観察に来る方は、ルールを守ってください)
それでも、ワクワクしながら子どもたちは化石を探していました。
こうして、衣川地域は海の底だった時代があったことを実感しました。
露頭が乾いていれば、このように見えたことでしょう。
貝化石ですが、殻がとけて無くなっています。
「印象化石」と呼ばれる、化石の痕跡だけが残っている状態で見ることができます。
タイミングが良ければ、崩れてきた転石から化石を拾えることもあります。
こうして子どもたちは、地層の広がりや化石の産状を実際に観察して、本物に触れることができました。
「もっと化石を探してみたい」と振り返り用紙に書き込んでいる子もいました。
ネットの画像や動画では得られない、本物に触れる質感やその場の空気感は、子どもたちの好奇心を格段に高めます。
そんな本物との「出会い」を大切にしながら、子どもたちの心に残る学習を進めていきたいものです。
今回の観察にあたって、奥州市役所衣川支所の担当の皆様には、観察場所の除草などの整備にご支援・ご配慮をいただきました。
心より感謝いたします。